物件選びは慎重に
これまで、サラリーマンが大家になると、
節税になり資産蓄積にもなる、ということを散々述べてきました。
かといって、不動産ならばなんでも購入すればいい、
といううわけではありません。
なるべくなら収益性が高い物件を購入するべきであり、
「本当の赤字」が出るような物件は購入すべきではありません。
節税額以上の赤字が出るようならば、本末転倒だからです。
なので、物件選びは慎重に行いましょう。
1年間くらいは、いろいろ物件を見て回って研究した方がいいでしょう。
また自分に土地カンがある場所で購入したほうがいいでしょう。
だいたいの相場もわかるだろうし、
不動産事業を行う上でも都合がいいので。
こういうとき、収入の道があるサラリーマンは有利なのです。
あわてて物件を買わなくていいですからね。
気に入ったものがあれば買えばいいのですから。
気をつけていただきたいのは、「不動産物件に掘り出し物はない」ということです。
どういうことかというと、
不動産物件というのは、「相場からかけ離れて安いものが出回るようなことはない」
ということです。
不動産物件というのは、
不動産業者をはじめ、いろんな業界の人が虎視眈々と狙っているものです。
少しでもいい物件があると、たちまち彼らに抑えられてしまいます。
だから、素人が掘り出し物を手にすることなど、あり得ないのです。
もしそういう物件があるとすれば、なんらかの理由があるのです。
毎年、洪水で水浸しになるとか、どこかに欠陥があるものです。
相場よりも安い物件に出くわせば、その理由をとことん聞くことです。
だからといって、市場よりも著しく高い物件もそう出るものではありません。
不動産業界は競争が激しいので、
市場価格ギリギリのところで推移していることが多いのです。
だから、普通にやっていれば、そう変なものを掴まされることはありません。
素人だからといって恐れるものでもないのです。
ただ、その地域の相場とか、立地条件と値段の関係などは、
十分に研究したほうがいいでしょう。
不動産購入に関する詳しい話は、本書の趣旨ではないので、
この程度にしておきますが、くれぐれも研究は怠らないことです。
PR