なぜ副業の赤字を相殺できるのか?
「副業をして税金をゼロにする方法」の仕組みを、
今一度詳しくご紹介しましょう。
サラリーマンが会社から天引きされている税金というのは、
所得税と住民税です。
所得というのは、その人の所得に応じてかかる税金であり、
住民税というのは所得の多寡にかかわらず、
その人の所得に10%の税金が課せられるものです。
つまり、所得税も住民税も「所得」に対してかかってくる税金というわけです。
この所得というものが、
実はちょっと複雑な構造をしているのです。
普通の人の感覚からいうならば、所得とは収入のことでしょう。
そしてその収入に応じて、所得税が課せられているものと思われているでしょう。
でも、実はそうではないんです。
税制の上での所得というのは、その収入方法により分類されているのです。
所得には10個の種類があります。
この10種類の所得を調整して、その人に所得税がかかるのです。
「総合課税」というのは、全体の所得に加算してトータルで税金を決めるというものです。
一方、「分離課税」というのは、その所得だけで税金の計算が完結するというものです。
たとえば、給与所得と譲渡所得があった場合、
譲渡所得は分離課税になっているので、
両方を足し合わせたりはせず、それぞれの所得で税金を計算することになります。
給与所得が1000万円、譲渡所得が1000万円あったとしても、
それぞれ1000万円ずつ税金の計算をするわけです。
また給与計算と雑所得がある場合、
これは2つとも総合課税になっているので、
2つを足し合わせることになっています。
給与所得が1000万円、雑所得が500万円ある場合は、
両方を合わせた1500万円がこの人の所得ということになります。
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