第2章 副業で赤字を積み上げる
サラリーマンのウルトラ節税術
「サラリーマンの税金をゼロにする方法がある」
といわれたら、あなたは信じますか？
おそらく、ほとんどの人は信じないことでしょう？
サラリーマンというのは、税金は源泉徴収され、
それを減らす工夫などできない、といわれてきました。
それを信じ込んでいるサラリーマンも多いでしょう。
しかし、やり方によっては、サラリーマンの税金をゼロにすることもできるのです。
にわかには信じがたいことでしょう。
キツネにつままれたような話かもしれません。
税金ゼロというのは、普通の人が思っている以上にメリットがあります。
一般的な収入の人で、だいたい30万円～40万円（所得税と住民税を含む）
の手取りが増えます。
また税金ゼロというのは、ただ単にその税金分の金銭的利益があるというだけではないのです。
税金ゼロの人は、「低所得者」に該当します。
というか所得の分類上、「最低所得」となります。
こういう人たちは、様々な福祉的な恩恵も受けられます。
たとえば、保育園などは無料に近い安さで子供を入園させることができます。
サラリーマン以外では、実際にそういう生活をしている人はけっこういます。
自営業者の中には、車はベンツに乗るなど本当はしっかり稼いでいるにも関わらず、
申告書の上では赤字になっているので、税金はゼロ。
ベンツで通園している保育園児の保育料が無料、などということもあるのです。
そういうのは、自営業者だからやれること？
サラリーマンの税金をゼロにする方法など、あるはずがない？
あなたがそう思うのも無理のないことだと思います。
ところが、それがあるんです。
そのやり方というのは、サラリーマンが副業をすることで赤字を出し、
給料と相殺して税金をゼロにする方法です。
そういわれても、普通の真面目なサラリーマンには、
なんのことかわかりませんよね。
まずは、とりあえず、新聞記事を読んでみてください。
兵庫県芦屋市の男性（５８）は、コンピューター保守サービスの中小企業に勤めてきた。
年収500万円ほどの平凡な生活。
その一方で35年間、所得税や住民税を払っていない。
「無税装置」は趣味のイラスト作りだ。
政治家や芸能人の似顔絵を描いて雑誌などに寄稿し、
毎年20万円～50万円ほどを得た。
この「事業所得」に様々な「経費」を積み増して
年100万～200万円の「赤字」にし、
給与所得との合算で納税を免れた。
（2008年9月13日「朝日新聞」朝刊）
この記事は、「朝日新聞」の「税から逃げるサラリーマン」という記事の一部です。
サラリーマンをしているこの男性は、イラストレーターでもあり、
イラストレーターでの仕事を事業として税務申告しています。
このイラストレーターの事業（副業）は赤字です。
税務申告では、ある所得で赤字が出たら、
他の所得からそれを差し引ける場合があります。
（すべての所得で可能というわけではありません）。
なので、副業の赤字をサラリーマンの給与所得から差し引くことができ、
結果的に、男性に払われる会社の給料から源泉徴収された税金が、
金額還付されるというわけです。
そしてめでたく「無税」になっている、というのです。
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